~季節のおもてなしとテーブルコーディネートクラス~
今回の旅する食卓は趣向を変えて北原白秋の故郷 柳川(旧称 柳河)です。
柳川市は福岡県の南にあり、「水郷柳川」として知られ、市内には編み目のように掘割が張り巡らされて柳川ならではの風土を作り上げています。江戸時代には美しい城下町でもあり、詩人北原白秋が育った街としても有名で、生家と記念館があります。
白秋の詩集「思い出」の中の4編の詩からなる男声合唱組曲「柳河風俗詩」の世界に心惹かれ、実際に訪れたこともありますが、折に触れ思い出すのは、白秋が育った時代のイメージのままに自分の中に存在している、憂いを湛えた水郷のまち 柳河です。
展示した食卓は、詩の中に出てくるONGO(良家の子女)という言葉から、イメージの世界に遊んで見ました。
貝尽くしの古伊万里の飯椀を中心にした一汁三菜。クロスはフランスのジャカール・ド・フランセのものだが、和の食卓にもしっくりと合う。
ホタテとカニカマのめかぶ和え
煮物 サツマイモのレモン煮
鰻丼 柳河風:鰻 錦糸卵 サヤインゲン
お吸い物:卵豆腐と手鞠麩
揚げ物:椎茸のイガグリ揚げ
人参と万願寺唐辛子の素揚げ
アクリル板で仕切って横一列に。早く対面で食卓を囲みたいものです。
リンゴのパウンドケーキ コーヒー 和菓子