写真の奥にあるのはデルフト焼きの絵皿です。17世紀の大航海時代、オランダ連合東インド会社が中国の景徳鎮から大量の磁器を輸入し、ヨーロッパの王侯貴族の間で大変な人気を博していたことはよく知られていることですが、やがて中国国内の内乱のため、一時期、磁器の輸入ができなくなってしまいます。そんな中でオランダのデルフトでは磁器に似せた陶器を生産し、国内外でもてはやされ、一世を風靡しました。レッスンでは東洋と西洋の陶磁器の歴史の話も盛り込みながら、爽やかな夏の食卓をお楽しみいただきました。青と白でコーディネートしたテーブルは休日のブランチにワッフル、あるいはパンケーキなどをいただくという設定です。絵皿を活かすために濃いブルーのクロスに仏製の白い無地の陶器のプレートでシンプルに。優しい色合いのチェックのクロスで柔らかさをプラスしました。
こちらは実際に食事を召し上がっていただいたテーブルです。日本の染付や海外のブルー&ホワイトの器で構成してみました。今年は長雨続きの7月でしたので、すっきりと爽やかに。
古伊万里の器にトマトの和風ゼリー寄せ / 切れ目に沿って箸を入れると中からカニやモッツァレラチーズが・・。
九谷焼きの染付の器に茄子とタラの南蛮漬けを / スポードのプレートに牛肉のビール煮とオランダのおふくろの味ヒュツポットとターメリックライスを添えて
ガラスのプレートの下にオランダ製の紙ナプキンを敷いて桃のコンポートを / マンダリンオリエンタルホテルオリジナルティーをマイセンのブルーオニオンのティーカップで